スペシャルウィーク



スペシャルウィーク
生年月日 1995,5,2
性別
毛色 黒鹿毛
生産地 北海道門別
生産者 日高大洋牧場
馬主 臼田浩義
調教師 白井寿昭
競争成績 17戦10勝
GT勝ち鞍 日本ダービー・天皇賞(春・秋)・ジャパンカップ
獲得賞金 1,092,623,000円

レース名 年月日 競馬場 人気 着順 騎手 距離 馬場 タイム 着差 1着(2着)馬
新馬 1997/11/29 阪神 - 1 1 武豊 T1600 稍重 1.36.9 2馬身 (レガシーハンター)
白梅賞 1998/1/6 京都 500 1 2 武豊 T1600 1.36.0 アサヒクリーク
きさらぎ賞 2/8 京都 GV 1 1 武豊 T1800 1.51.3 3.1/2馬身 (ボールドエンペラー)
弥生賞 3/8 中山 GU 2 1 武豊 T2000 2.01.8 1/2馬身 (セイウンスカイ)
皐月賞 4/19 中山 GT 1 3 武豊 T2000 2.01.6 1.1/2馬身 セイウンスカイ
日本ダービー 6/7 東京 GT 1 1 武豊 T2400 稍重 2.25.8 5馬身 (ボールドエンペラー)
京都新聞杯 10/18 京都 GT 1 1 武豊 T2200 稍重 2.15.0 (キングヘイロー)
菊花賞 11/8 京都 GT 1 2 武豊 T3000 3.03.8 3.1/2馬身 セイウンスカイ
ジャパンカップ 11/29 東京 GT 1 3 岡部 T2400 2.26.4 3馬身 エルコンドルパサー
アメリカJCC 1999/1/24 中山 GU 1 1 ペリエ T2200 2.16.8 3馬身 サイレントハンター
阪神大賞典 3/21 阪神 GU 2 1 武豊 T3000 3.13.4 3/4馬身 (メジロブライト)
天皇賞(春) 5/2 京都 GT 1 1 武豊 T3200 3.15.3 1/2馬身 (メジロブライト)
宝塚記念 7/11 阪神 GT 1 2 武豊 T2200 2.12.6 3馬身 グラスワンダー
京都大賞典 10/10 京都 GU 1 7 武豊 T2400 2.25.1 5馬身 ツルマルツヨシ
天皇賞(秋) 10/31 東京 GT 4 1 武豊 T2000 1.58.0 ステイゴールド
ジャパンカップ 11/28 東京 GT 2 1 武豊 T2400 2.25.5 1.1/2馬身 (インディジェナス)
有馬記念 12/26 中山 GT 2 2 武豊 T2500 2.37.2 グラスワンダー

サンデーサイレンス

Sunday Silence


1986 / 青鹿毛
Halo

1969 / 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well

1975 / 鹿毛
Understanding Promised Land
Promised Land
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
キャンペンガール


1986 / 鹿毛
マルゼンスキー


1974 / 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Shill Buckpasser
Quill
レディーシラオキ

1978 / 鹿毛
Saint Crespin Aureole
Neocracy
ミスアシヤガワ Hindstan
シラオキ


スペシャルウィーク種牡馬成績 (代表産駒)
代表産駒 主な勝ち鞍等
スムースバリトン 東京スポーツ杯2歳ステークス
シーザリオ オークス・アメリカンオークス
桜花賞(2着)・フラワーカップ
インティライミ 日本ダービー(2着)・京都新聞杯

スペシャルウィーク兄弟 (代表兄弟)
兄弟 主な勝ち鞍等
- - -


スペシャルウィーク

武豊に初めてダービーのタイトルをもたらしたのがスペシャルウィークでした。

新馬戦を快勝し、続く白梅賞ではハナ差2着に敗れましたが、きさらぎ賞では、2着ボールドエンペラーに3馬身1/2差付ける圧勝で、弥生賞から皐月賞へ向かうローテーションをとったスペシャルウィーク

弥生賞では、セイウンスカイキングヘイローと、この世代の3強と呼ばれた3頭がすべて出走し、まさに皐月賞の前哨戦となりました。

セイウンスカイが逃げる中、2番人気のスペシャルウィークは中段から落ち着いたレースぶりでセイウンスカイを差し切り、この弥生賞の結果でスペシャルウィークが1歩抜けた存在となりました。

そして皐月賞では、単勝1.8倍の圧倒的1番人気に支持されたスペシャルウィーク。しかし大外18番枠、さらに、この週から中山競馬場は内の仮柵が外され、内から5mはグリーンベルト。スペシャルウィークにとっては不運が重なり、グリーンベルトを通ったセイウンスカイキングヘイローを最後まで捉える事が出来ず、3着敗戦。日本ダービーで巻き返しを図ることとなりました。

皐月賞では3着に敗れたスペシャルウィークでしたが、それでもファンはスペシャルウィークを1番人気に支持し、レースを向かえました。

いつも通り後方からレースを進めたスペシャルウィークは、最大のライバルセイウンスカイを直線捉えると、後は独壇場!武豊は最後までスペシャルウィークを追い続け、結局2着ボールドエンペラーに付けた着差は“5馬身”。圧勝で皐月賞の雪辱を晴らすと共に、力の違いを見せ付け、騎乗した武豊もダービージョッキーの仲間入りとなりました。

秋は京都新聞杯から始動し、キングヘイローをクビ差、差し切り、万全の体制で菊花賞へ向かいました。

菊花賞でも単勝1.5倍と断然人気に推されたスペシャルウィークでしたが、皐月賞馬で、2番人気のセイウンスカイが2番手を大きく離して逃げる展開に何もする事が出来ず、2着争いに加わるのがやっと。結局セイウンスカイに3馬身1/2差離された2着に終わり、3冠の内2冠をセイウンスカイに持っていかれました。

菊花賞で不完全燃焼に終わったスペシャルウィークは、圧勝した日本ダービーと同じ条件のジャパンカップに出走し、巻き返しを図りにかかりましたが、同じ3歳馬の(外)エルコンドルパサーの前に、3馬身離された3着に完敗。屈辱的な敗戦で、有馬記念を回避。来年に向けて休養に入りました。

4歳になったスペシャルウィークは、アメリカJCC、阪神大賞典を快勝し、堂々と1番人気で天皇賞(春)に向かいました。

2冠馬セイウンスカイが、菊花賞同様2番手を離して逃げる中、今度はそうはさせないと、スペシャルウィークは、3コーナー過ぎからまくり気味に進出し、直線に入ると一気にセイウンスカイを抜き去り、最後はメジロブライトに迫られますが、日本ダービー以来、2つ目のGTのタイトルを手に入れました。

しかし天皇賞(春)から宝塚記念へ直行したスペシャルウィークは、去年のジャパンカップに続き屈辱的な敗戦を喫する事となります。

単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたスペシャルウィーク。4コーナー早め先頭から直線に向かったスペシャルウィークでしたが、グラスワンダーに並ぶ間もなく交わされ、3馬身突き放された2着に完敗。グラスワンダーの前に子供扱いされたスペシャルウィークは、雪辱を晴らすべく、秋に向けて休養に入りました。

秋は京都大賞典から始動したスペシャルウィークでしたが、まったく伸びない、武豊の鞭にもまったく反応せず、不可解な7着敗戦。宝塚記念惨敗で、燃え尽きたのか?戦意喪失したのか?様々な憶測が飛び交う中、それでも陣営は予定通り天皇賞(秋)にスペシャルウィークを出走させました。

京都大賞典惨敗から4番人気と一気に人気を落としたスペシャルウィークは、京都大賞典から-16キロで出走し、後方からじっくりとレースを進めました。直線に入ると、前走からは想像できない末脚で一気に他馬を抜き去り、レコードで快勝。強いスペシャルウィークが戻り、ジャパンカップでは、日本のエースとして出走しました。

この年の凱旋門賞を制したモンジューに1番人気は譲りましたが、レースでは貫禄十分の走りで、去年の屈辱を晴らし、GT4勝目を上げ、有馬記念で宝塚記念で完敗したグラスワンダーに再び挑みました。

秋のGTを連勝したスペシャルウィーク。一方グラスワンダーは毎日王冠後、順調さを欠き、ジャパンカップを回避、2ヶ月以上間隔が空いていた為、今回に限ればスペシャルウィークが有利と思われていました。しかしファンは、宝塚記念のレースが脳裏から離れないのか?グラスワンダーを1番人気で迎え入れました。スペシャルウィーク陣営にとって見れば屈辱的な2番人気での出走となりました。

スペシャルウィークは秋2戦同様、後ろでじっくりレースを進め、直線に向かいました。宝塚記念とは逆にグラスワンダーが先に抜け出し、スペシャルウィークがもの凄い脚でグラスワンダーに迫り、そして2頭が並んでゴール板を駆け抜けました。スペシャルウィーク・武豊は差し切った自身があったのか、すぐさまガッツポーズ!これを見たファンもスペシャルウィークが宝塚記念の雪辱を晴らしたと思いました。しかし写真判定の末、“ハナ差”グラスワンダーが凌いでいた所がゴールでした。脚色は断然スペシャルウィークが上回っていたし、確かに差し切った感じもしました。しかし後でVTRを見ると、1度は交わされたグラスワンダーが、ゴールの時だけ“ハナ差”前に出ていました。

結局スペシャルウィークは、グラスワンダーには勝てず、エルコンドルパサーにも完敗し、同世代の怪物2頭の前に苦杯を舐めさせられました。しかし日本ダービーの圧勝、GT4勝を上げたスペシャルウィークの評価は、過去のサンデーサイレンス産駒の中で最も高く、サンデーサイレンスの後継種牡馬として、期待されるのも当然かもしれません。




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