フジキセキ | |
生年月日 | 1992,4,15 |
性別 | 牡 |
毛色 | 青鹿毛 |
生産地 | 北海道千歳 |
生産者 | 社台ファーム |
馬主 | 齊藤四方司 |
調教師 | 渡辺栄 |
競争成績 | 4戦4勝 |
GT勝ち鞍 | 朝日杯3歳ステークス |
獲得賞金 | 129,650,000円 |
レース名 | 年月日 | 競馬場 | 格 | 人気 | 着順 | 騎手 | 距離 | 馬場 | タイム | 着差 | 1着(2着)馬 |
新馬 | 1994/8/20 | 新潟 | - | 2 | 1 | 蛯名 | T1200 | 良 | 1.09.8 | 8馬身 | (シェルクィーン) |
もみじS | 10/8 | 阪神 | OP | 1 | 1 | 角田 | T1600 | 良 | R.1.35.5 | 1.1/4馬身 | (タヤスツヨシ) |
朝日杯3歳ステークス | 12/11 | 中山 | GT | 1 | 1 | 角田 | T1600 | 良 | 1.34.7 | 首 | (スキーキャプテン) |
弥生賞 | 1995/3/5 | 中山 | GU | 1 | 1 | 角田 | T2000 | 重 | 2.03.7 | 2.1/2馬身 | (ホッカイルソー) |
サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 / 青鹿毛 |
Halo 1969 / 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 / 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | |
Promised Land | |||
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||
ミルレーサー Millracer 1983 / 鹿毛 |
Le Fabuleux 1961 / 鹿毛 |
Wild Risk | Rialto |
Wild Violet | |||
Anguar | Verso | ||
La Rochelle | |||
Marston's Mill 1975 / 黒鹿毛 |
In Reality | Intentionally | |
My Dear Girl | |||
Millicent | Comish Prince | ||
Milan Mill |
フジキセキ種牡馬成績 (代表産駒) | ||
代表産駒 | 性 | 主な勝ち鞍等 |
トウショウアンドレ | 牡 | 中日新聞杯 |
エアピエール | 牡 | 佐賀記念 |
ダイタクリーヴァ | 牡 | スプリングステークス・鳴尾記念・京都金杯・シンザン記念 |
グランパドドゥ | 牝 | 中日新聞杯 |
ミツワトップレディ | 牝 | クイーンステークス |
テンシノキセキ | 牝 | セントウルステークス |
デモリションマン | せん | 新潟ジャンプステークス |
キタサンヒボタン | 牝 | ファンタジーステークス |
ブルーリッジリバー | 牝 | 桜花賞2着 |
オースミコスモ | 牝 | 関屋記念・中山牝馬S・福島牝馬S |
ワナ | 牝 | 新潟2歳ステークス |
メイショウオスカル | 牝 | フローラステークス |
タマモホットプレイ | 牡 | スワンステークス |
フジキセキ兄弟 (代表兄弟) | ||
兄弟 | 性 | 主な勝ち鞍等 |
シャイニンレーサー(半姉) | 牝 | マーメイドステークス |
アグネススペシャル(全弟) | 牡 | オールカマー(2着)・新潟記念(2着) |
フジキセキ |
額の流星は父サンデーサイレンスとそっくりで、デビュー戦からその圧倒的な強さを見せつけたフジキセキ。 衝撃のデビュー戦は新潟:芝:1200m。このスプリント戦で致命的な出遅れをしたフジキセキでしたが、馬なりで上がって来ると、直線だけで後続に8馬身差を付ける大楽勝。いくら新馬戦とはいえ、この衝撃のデビュー戦は、後にフジキセキを語る上で欠かせないレースとなりました。 新馬戦を圧勝した後、もみじステークスでは後のダービー馬タヤスツヨシと対戦。新馬戦とは打って変わって好スタートをきったフジキセキは楽に好位を追走すると、直線に入っても鞍上角田の手はほとんど動かず、馬なりのままゴール、タヤスツヨシ以下をまったく寄せ付けず、力の違いを見せ付けました。 そしていよいよ朝日杯3歳ステークスで東上してきたフジキセキは、単勝150円の圧倒的1番人気で迎えられました。中段からレースを進めたフジキセキは、直線楽に抜け出し、このまま楽勝かと思われましたが、4コーナー最後方にいた2番人気武豊騎乗のスキーキャプテンが強烈な末脚で追い込んできました。それでも最後はクビ差凌いで、デビューから3連勝でGT制覇となり、サンデーサイレンス産駒初のGTウイナーとなりました。着差はクビ差でしたが、鞍上角田は最後横を確認しながらの競馬で、もちろん鞭も入れていませんでした。レース後のインタビューでも「余裕でした」と強気のコメントを残しました。 年が明け、今年のクラシックはフジキセキで決まりだと、ファンも、関係者も思い、さらに新聞紙上には早くも「3冠」の文字が躍りました。 皐月賞に向け、王道の弥生賞から3歳初戦を迎えたフジキセキ。この弥生賞で再びフジキセキは競馬関係者に白旗を揚げさせることとなります。 陣営は明らかに余裕残しの仕上げで、+10キロで出走したフジキセキは、休み明けからか、+10キロからか、かかり気味に2番手を追走、4コーナーで早くも先頭にたち、直線に向かいました。今日はどれほど突き放すのかと思われましたが、突き放すどころか、2番人気ホッカイルソーが鋭い脚で迫ってきて、フジキセキ初黒星かと誰もが思いました。しかしホッカイルソーに馬体を並べられたフジキセキはそこからようやく闘志に火がついたのか、そこから一気に加速、一瞬のうちにホッカイルソーに2馬身半差を付けて快勝、無敗のまま皐月賞に向かう予定でした。 しかしその後、屈腱炎を発症、そして早すぎる引退。。過去にも“幻の3冠馬”と騒がれた馬はいましたが、正直フジキセキはもし無事でも菊花賞を勝つ事は難しかったと思います。体型、血統、レースぶり、産駒からして明らかに中距離馬。それでもファンはフジキセキを“幻の3冠馬”と呼ぶのは、それほど強烈なインパクトを残したからでしょう。 その後、騎乗した角田は、「あの馬とは折り合えた覚えがない。いつもハミをむりやり引っ張ってて、あいつのほうは口の中血だらけになってたのに、ムチを使うことなくあっさり勝ってしまう。ダービーを勝てたとは言わないが、出てれば勝負できたことだけは確か」と。 ムチを使わなかった理由は?と問われると「使う必要がなかったというのもあるけど、まだ若かったから、入れたら入れたでどうなるかわからない恐さがあった。でも、あいつのめいっぱいの能力は見てみたかった」と、語りました。 サンデーサイレンス初年度産駒から、「サンデーサイレンスの最高傑作」と謳われたフジキセキは、僅か4戦で早々と現役を引退、クラシック制覇は自分の産駒に託す事となりました。 |
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