ダンスインザダーク



ダンスインザダーク
生年月日 1993,6,5
性別
毛色 鹿毛
生産地 北海道千歳
生産者 社台ファーム
馬主 (有)社台レースホース
調教師 橋口弘次郎
競争成績 8戦5勝
GT勝ち鞍 菊花賞
獲得賞金 379,551,000円

レース名 年月日 競馬場 人気 着順 騎手 距離 馬場 タイム 着差 1着(2着)馬
新馬 1995/12/3 阪神 - 1 1 武豊 T1600 1.35.3 3/4馬身 (マチカネヒガノボル)
ラジオたんぱ杯3歳S 12/23 阪神 GV 2 3 武豊 T2000 2.03.3 3.1/2馬身 ロイヤルタッチ
きさらぎ賞 1996/2/4 京都 GV 2 2 武豊 T1800 1.48.2 ロイヤルタッチ
弥生賞 3/3 中山 GU 2 1 武豊 T2000 2.02.7 1馬身 (ツクバシンフォニー)
プリンシパルS 5/11 東京 OP 1 1 武豊 T2200 2.13.9 2馬身 (トピカルコレクター)
日本ダービー 6/2 東京 GT 1 2 武豊 T2400 2.26.1 フサイチコンコルド
京都新聞杯 10/13 京都 GU 1 1 武豊 T2200 2.14.1 3/4馬身 (カシマドリーム)
菊花賞 11/3 京都 GT 1 1 武豊 T3000 3.05.1 1/2馬身 ロイヤルタッチ

サンデーサイレンス

Sunday Silence


1986 / 青鹿毛
Halo

1969 / 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well

1975 / 鹿毛
Understanding Promised Land
Promised Land
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
ダンシングキイ

Dancing Key


1983 / 鹿毛
Nijinsky

1967 / 鹿毛
Northern Dacner Nearctic
Natalma
Flaming Page Bull Page
Flaring Top
Key Partner

1976 / 黒鹿毛
Key to the Mint Graustark
Key Bridge
Native Partner Raise a Native
Dinner Partner


ダンスインザダーク種牡馬成績 (代表産駒)
代表産駒 主な勝ち鞍等
オイワケヒカリ フローラステークス
ツルマルボーイ 安田記念・宝塚記念(2着2回)・天皇賞秋(2着)・金鯱賞
中京記念
ムーンライトタンゴ 桜花賞(2着)
ダイタクバートラム 阪神大賞典・ステイヤーズステークス・北九州記念
タガノマイバッハ 産経大阪杯・中京記念
インタータイヨウ ジャパンダートダービー(大井2着)・兵庫チャンピオンシップ
ファストタテヤマ 菊花賞(2着)・デイリー杯2歳ステークス・京都新聞杯
マルブツトップ 佐賀記念
ウイングランツ ダイヤモンドステークス
ザッツザプレンティ 菊花賞・ジャパンカップ(2着)・ラジオたんぱ杯2歳ステークス
デルタブルース 菊花賞

ダンスインザダーク兄弟 (代表兄弟)
兄弟 主な勝ち鞍等
エアダブリン(半兄) 青葉賞・ステイヤーズステークス・ダイヤモンドステークス
ダンスパートナー(全姉) オークス(優駿牝馬)・エリザベス女王杯・桜花賞(2着)
エアギャングスター(全弟) 札幌記念(2着)
ダンスインザムード(全妹) 桜花賞・アメリカンオークス(2着)・天皇賞秋(2着)
マイルチャンピオンシップ(2着)


ダンスインザダーク

全姉はオークス・エリザベス女王杯を制した、サンデーサイレンス初年度産駒のダンスパートナーダンシングキイサンデーサイレンス。この組み合わせで走らなかった子供を探すのが大変なくらいに相性のいいこの血統。デビュー前からかなり期待されていたのは言うまでもありません。

鞍上に武豊を迎えた新馬戦。当然のように1番人気に推され、後方から危なげないレースぶりでデビュー勝ちを収めると、陣営は2戦目に毎年素質馬が揃い、クラシックへの登竜門とも言われる、ラジオたんぱ杯3歳ステークス(現・ラジオたんぱ杯2歳ステークス)を選びました。条件戦を走るような馬じゃないと、陣営も当初からダンスインザダークの素質を高く評価していました。

このラジオたんぱ杯3歳ステークスには、ダービー馬・ウイニングチケットの半弟で、武豊を背に新馬戦を快勝した、同じサンデーサイレンス産駒のロイヤルタッチも出走してきましたが、武豊が選んだのはダンスインザダークでした。同じくサンデーサイレンス産駒で、後の皐月賞馬・イシノサンデーが1番人気。ダンスインザダークが2番人気、ロイヤルタッチが3番人気でレースを迎えました。

6月産まれ。サラブレットとしては遅産まれのダンスインザダークは、この時点ではまだまだ2頭には完成度の点で劣っていた事は否めず、勝ったロイヤルタッチ、2着イシノサンデーに3馬身差以上つけられる3着完敗。クラシックまでにこの差を埋めることができるのか?それほど決定的な差をつけられてしまいました。

年明け初戦は再びロイヤルタッチとの対戦となったきさらぎ賞。武豊はここでも将来性を買ってダンスインザダークの騎乗依頼を受けました。人気ではロイヤルタッチに差をつけられた2番人気でしたが、道中ロイヤルタッチを徹底的にマークし、結局最後まで交わすことはできませんでしたが、タイム差なしのクビ差2着。僅か1ヶ月半の間に一気にロイヤルタッチとの差を縮め、順調に成長していきました。

きさらぎ賞2着から賞金的に皐月賞への出走権をほぼ手中にしたダンスインザダーク。陣営は王道の弥生賞から皐月賞へ向かうローテーションを選択しました。暮れのラジオたんぱ杯3歳ステークスで3馬身差以上つけられたイシノサンデーに僅差で1番人気は譲りましたが、成長著しいダンスインザダークは、イシノサンデー以下をまったく子供扱いし、完全に立場を逆転し、本番の皐月賞へ向かう事となりました。

皐月賞では、1番人気確実だったダンスインザダーク。しかし不運にもレース直前に39度の発熱で皐月賞を回避。目標を日本ダービーに絞り、プリンシパルステークスから日本ダービーへ向かう事となりました。

単勝1.1倍。圧倒的1番人気に推されたプリンシパルステークスで、2着に2馬身差を付ける完勝!発熱の影響もまったく感じさせず、日本ダービーへ向かいました。

皐月賞1,2着馬のイシノサンデーロイヤルタッチを押し退け、単勝2.3倍の1番人気に支持されたダンスインザダーク。レースでも好スタートから3,4番手を追走すると、抜群の手応えで直線に向かいました。直線早めに先頭に立ったダンスインザダーク。セフティーリード!武豊日本ダービー初制覇かと、誰もが思いました。しかし後方から1歩1歩ダンスインザダークに迫ってくる馬がいました。デビューから僅か3戦目でこの日本ダービーに駒を進めてきたフサイチコンコルドです。武豊・ダンスインザダークの夢を打ち砕く、音速の末脚で日本ダービー制覇。後1歩の所で載冠を逃したダンスインザダークは秋に向けて休養に入りました。

一夏を越し、秋は京都新聞杯から始動したダンスインザダークは、1番人気に応え中段から危なげなく勝利をものにし、予定通り3冠最後の菊花賞へ向かいました。

そして迎えた菊花賞。ダービー馬フサイチコンコルドに大きく差を付けた1番人気での出走。デビュー時から「距離は伸びれば伸びるほどいい」と、橋口調教師も語るなど、この菊花賞だけは負けられない思いでした。

レースはローゼンカバリーが超スローで逃げ、ダンスインザダークは中段やや後ろからレースを進めました。しかし3コーナー過ぎで、ばてた馬に前を塞がれ後退。このまま外を廻ったら届かない。武豊は内が空くのを信じ、直線に向かいました。先頭グループは遥か前方。いくらなんでもこの位置からでは掲示板がやっと。そんな絶望的な位置取りからダンスインザダークは、歴史的末脚を繰り出しました。僅かに空いたスペースに躊躇なく飛び込んだ武豊とダンスインザダークは、馬群をこじ開けながら京都の直線を駆け抜けました。

別次元!桁違い!競馬ファンでも一生に一度観られるかという豪脚!他馬が止まって見えるとは正にこの事。上がり3ハロン33.8秒の末脚で全馬をまとめて差し切る“光速の末脚”で最後の1冠は死守!デビュー前から陣営、武豊にその素質を絶賛されながら春は無冠に終わった鬱憤を一気に晴らしました。

。。しかし菊花賞の豪脚の代償はあまりにも大きかった。菊花賞後、サラブレットの不治の病“屈腱炎”を発症している事が判明。そして早々と引退。僅か8戦でターフを去る事となりました。

種牡馬となったダンスインザダークは、その類まれなるスタミナを産駒に伝え、菊花賞馬2頭を含む3頭のGT馬を輩出(2005年現在)。今後もサンデーサイレンスの後継種牡馬として、その貴重な血を残していく事は義務かもしれません。


ダンスインザダーク by 友人Y

サンデーサイレンス××ダンシングキイはおなじみの血統。

この年バブルガムフェロー(天皇賞・秋)イシノサンデー(皐月賞)ロイヤルタッチとともにサンデー四天王を形成。さらにはこの年のダービー馬フサイチコンコルドと豪華で、最強サンデー世代と言われていた時代がこの年です。

デビュー前から前評判が高く、デビューから8戦すべて武豊が手綱を取り続けた馬でした。

デビュー戦快勝後、ラジオたんぱ杯、きさらぎ賞と立て続けにロイヤルタッチに苦杯を舐め、橋口調教師が次負けたら「豊君に気の毒だから鞍上を・・・」と言ったのは有名な話です。しかし続く弥生賞を勝ち、クラッシック第一弾皐月賞を1番人気が有力視されらながら直前に熱発により回避。ダービーも1番人気を背負いながらフサイチコンコルドに苦杯を舐め、2着に敗れました。

でも必ずこの馬はG1を獲れる馬だと信じていました。

後に京都新聞杯を快勝し、迎えた菊花賞。武豊の選んだ戦法は後方待機。3コーナーを回ってもう届かないと思った位置から馬込みを割って一気にまくって最後は上がり3F33秒8の脚を繰り出しての勝利。もうここからじゃないと届かないという武豊の好騎乗も光りましたが、あの鬼脚のインパクトはかなり強烈で、いまなお語り草です。

ダンスインザダークは種牡馬としてもサンデーサイレンスの後継種牡馬として、G1馬もすでに3頭(ツルマルボーイ・ザッツザプレンティ・デルタブルース)輩出しています(2004年終了時点)。産駒の傾向としては、菊花賞を勝った父譲りのスタミナを受け継いでいるようです。ただ古馬になってからのダンスインザダークを見てみたかった!



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