シーザリオ | |
生年月日 | 2002,3,31 |
性別 | 牝 |
毛色 | 青毛 |
生産地 | 北海道早来 |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | (有)キャロットファーム |
調教師 | 角居勝彦 |
競争成績 | 6戦5勝 |
GT勝ち鞍 | オークス・アメリカンオークス |
獲得賞金 | 現役 |
レース名 | 年月日 | 競馬場 | 格 | 人気 | 着順 | 騎手 | 距離 | 馬場 | タイム | 着差 | 1着(2着)馬 |
新馬 | 2004/12/25 | 阪神 | - | 2 | 1 | 福永祐 | T1600 | 良 | 1.36.7 | 1.1/2馬身 | (ダンツクインビー) |
寒竹賞 | 2005/1/19 | 中山 | 500 | 4 | 1 | 福永祐 | T2000 | 良 | 2.01.6 | 首 | (アドマイヤフジ) |
フラワーカップ | 3/19 | 中山 | GV | 1 | 1 | 福永祐 | T1800 | 良 | 1.49.0 | 2.1/2馬身 | (スルーレート) |
桜花賞 | 4/10 | 阪神 | GT | 1 | 2 | 吉田稔 | T1600 | 良 | 1.33.5 | 頭 | ラインクラフト |
オークス | 5/22 | 東京 | GT | 1 | 1 | 福永祐 | T2400 | 良 | 2.28.8 | 首 | (エアメサイア) |
アメリカンオークス | 7/3 | ハリウッドパーク | GT | 2 | 1 | 福永祐 | T10F | 良 | 1.59.3 | 4馬身 | (Melhor Ainda) |
スペシャルウィーク 1995 / 黒鹿毛 |
サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 / 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
キャンペンガール 1986 / 鹿毛 |
マルゼンスキー | Nijinsky | |
Shill | |||
レディーシラオキ | Saint Crespin | ||
ミスアシヤガワ | |||
キロフプリミエール Kirov Premiere 1990 / 鹿毛 |
Sadler's Wells 1981 / 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Fairy Bridge | Bold Reason | ||
Special | |||
Querida 1975 / 黒鹿毛 |
Habitat | Sir Gaylord | |
Little Hut | |||
Principia | Le Fabuleux | ||
Pia |
シーザリオ繁殖成績 (代表産駒) | ||
代表産駒 | 性 | 主な勝ち鞍等 |
- | - | - |
シーザリオ兄弟 (代表兄弟) | ||
兄弟 | 性 | 主な勝ち鞍等 |
- | - | - |
シーザリオ |
漆黒の馬体で、胴長の体型。明らかに短い所よりは長い所で力を発揮しそうなシーザリオ。スペシャルウィーク2年目産駒としてデビューを迎える事となったシーザリオ。デビュー戦は年末の、阪神:芝:1600m。2番人気に支持されたシーザリオは好位から抜け出す競馬で完勝。こうしていずれは世界を驚愕させる1頭の牝馬は順調にデビュー勝ちを収め、2戦目の寒竹賞へ向かいました。 2戦目の寒竹賞では、牡馬達に混じって出走。牡馬のクラシック有力馬と言われていたアドマイヤフジも出走して来た中、4番人気のシーザリオは、好スタートから3番手を追走すると、直線では牡馬達を一蹴!最後アドマイヤフジの強襲も退け、見事デビュー2連勝で、桜花賞の出走権を賭けてフラワーカップへ向かいました。 フラワーカップでは、単勝1.4倍の断然人気に支持され、レースでは好位から楽々抜け出し、2着のスルーレートに2馬身1/2差付ける快勝。メンバーが楽だったとはいえ、明らかにものが違う競馬でデビュー3連勝を飾ったシーザリオ。レース内容、体型、血統からもオークス向きなのは明らかでしたが、予定通り桜花賞へ向かいました。 デビューから3戦、いずれも騎乗した福永祐一はラインクラフトにすでに騎乗が決まっており、吉田稔と初めてコンビを組んだシーザリオが単勝3.9倍の1番人気。2番人気に福永祐一騎乗のラインクラフトが単勝4.6倍で続きました。 そして迎えた桜花賞。シーザリオはデビュー戦以来のマイル戦に、前半は置かれ気味。4コーナーでもまだ後方で、直線に向かいました。直線に入ると、福永騎乗のラインクラフトが一気に抜け出し、そこにシーザリオがメンバー最速の34.4秒の上がりで迫りましたが、アタマ差届かず2着惜敗。しかし明らかに届かない位置取りから追い込んで来たシーザリオの評価はさらに上がり、オークスでは圧倒的1番人気に推されるのは確実だと、誰もが思いました。 桜花賞で敗れたラインクラフトは距離適正からオークスへ向かわずNHKマイルカップへ進み、見事桜花賞と、NHKマイルカップの変則2冠を制した事から、シーザリオの評価はさらに上昇。そしてオークスでは単勝1.5倍の圧倒的1番人気に推され、レースを迎えました。 このオークスで再びコンビを組む事となった福永祐一はレース前から、「逃げてもいい」と、前で競馬する事を宣言していました。しかし4番枠に入ったシーザリオの隣の5番枠には、2番人気・武豊騎乗のエアメサイア。武豊もシーザリオの力が抜けている事は分かっていました。そして注目のスタート。武豊エアメサイアは好スタートを切ると、すぐさま内へ切れ込みシーザリオは仕方なく後方からの競馬を余儀なくされました。 東京競馬場は絶好の馬場状態にもかかわらず、前半の1000m、1.03.1の近年稀に見るスローペース。このスローペースの中シーザリオは、後ろから3,4番目を追走。4コーナーでもまだ後ろから7頭目。まだ前には10頭以上。しかし福永はあわてず4コーナーを廻り、直線空いたスペースに飛び込み、逃げ粘るエイシンテンダー、抜群の手応えのエアメサイアに迫りました。 スローペースで逃げたエイシンテンダーが止まらない。エアメサイアに騎乗した武豊も途中までは後方のシーザリオをマークしていましたが、直線中程では、「もう後ろからは来ない、エイシンテンダーを交わせば勝てる!」そう思っていたそうです。しかしシーザリオは武豊の想像を絶する、桁違いの末脚で追い込んできました。エアメサイアは上がり3ハロン33.8秒の末脚でエイシンテンダーを交わし、オークス制覇目前でしたが、シーザリオは、驚異的な上がり3ハロン33.3秒の次元の違う末脚でエアメサイア以下を力でねじ伏せ、見事オークスを制しました。スペシャルウィーク産駒として初めてGTを制したシーザリオ。レース後、エアメサイアに騎乗した武豊は「GTでこれほど完璧な騎乗は記憶にない」と語り、完璧な騎乗にもかかわらず敗れたシーザリオに脱帽していました。 オークス制覇後、シーザリオ陣営は、去年日本のダンスインザムードが参戦し、1番人気に推され2着に好走した、アメリカンオークスへの出走を表明。日米オークス制覇を目指す事となりました。 アメリカンオークスへは、同厩舎のディアデラノビアと共に挑戦する予定でしたが、ディアデラノビアが骨折し、1頭での参戦となりました。 そして迎えたアメリカンオークス。2番人気に推されたシーザリオは、好スタートから3番手を追走すると、3コーナー手前で早くも先頭に立ちました。このハリウッドパーク競馬場では、3コーナー手前での先頭はタブーとされていましたが、騎乗した福永祐一はおかまいなしに先頭に立つと、一気に後続との差を広げ直線に向かいました。直線に入ってもシーザリオの脚色は衰える事なく、1.59.3のアメリカンオークス・レコードで2着に4馬身差を付け圧勝!見事日米オークス制覇の偉業を成し遂げました! 「力を世界に証明できた」、「この馬で負けたら、日本馬はこれから勝てないくらいの気持ちで乗った。力を出し切れば、こういう結果もあると思っていた。一番強いと思っていた馬の力を、世界に証明できたことが何よりうれしい」、レース後、興奮気味に語った福永祐一。アメリカで騎乗するどころか、アメリカに来るのも初めてだった男が歴史的快挙を、なんともあっさりと成し遂げてしまいました。 |
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