バブルガムフェロー



バブルガムフェロー
生年月日 1993,4,11
性別
毛色 鹿毛
生産地 北海道千歳
生産者 社台ファーム
馬主 (有)社台レースホース
調教師 藤沢和雄
競争成績 13戦7勝
GT勝ち鞍 朝日杯3歳ステークス・天皇賞(秋)
獲得賞金 554,430,000円

レース名 年月日 競馬場 人気 着順 騎手 距離 馬場 タイム 着差 1着(2着)馬
新馬 1995/10/7 東京 - 1 3 岡部 T1800 1.53.7 アービルサンゴ
新馬 10/29 東京 - 1 1 岡部 T1800 1.49.3 1馬身 (トーシンアトラス)
府中3歳S 11/19 東京 OP 2 1 岡部 T1800 1.50.0 1馬身 (サクラスピードオー)
朝日杯3歳S 12/10 東京 GT 1 1 岡部 T1600 1.34.2 3/4馬身 (エイシンガイモン)
スプリングS 1996/3/24 中山 GU 1 1 岡部 T2800 1.50.1 1/2馬身 チアズサイレンス
毎日王冠 10/6 中山 GU 2 3 岡部 T1800 1.46.0 1.1/2馬身 アヌスミラビリス
天皇賞(秋) 10/27 東京 GT 3 1 蛯名 T2000 1.58.7 1/2馬身 マヤノトップガン
ジャパンカップ 11/24 中山 GT 2 13 岡部 T2400 2.26.8 17馬身 シングスピール
鳴尾記念 1997/6/15 東京 GU 2 1 岡部 T2000 2.01.4 2馬身 (トウカイタロー)
宝塚記念 7/6 東京 GT 3 2 蛯名 T2200 2.11.9 マーベラスサンデー
毎日王冠 10/5 中山 GU 1 1 岡部 T1800 1.46.1 1/2馬身 (ツクバシンフォニー)
天皇賞(秋) 10/26 中山 GT 1 2 岡部 T2000 1.59.0 エアグルーヴ
ジャパンカップ 11/23 東京 GT 1 3 岡部 T2400 2.26.0 1.1/4馬身 ピルサドスキー

サンデーサイレンス

Sunday Silence


1986 / 青鹿毛
Halo

1969 / 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well

1975 / 鹿毛
Understanding Promised Land
Promised Land
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
バブルカンパニー

Bubble Company


1977 / 栗毛
Lyphard

1969 / 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
Prodice


1969 / 鹿毛
Prominer Beau Sabreur
Snob Hill
Euridice Tabriz
Euroclydon


バブルガムフェロー種牡馬成績 (代表産駒)
代表産駒 主な勝ち鞍等
アッパレアッパレ 名古屋グランプリ

バブルガムフェロー兄弟 (代表兄弟)
兄弟 主な勝ち鞍等
Candy Stripes -
Intimiste クリテリウムドサンクルー

バブルガムフェロー

ダンスインザダークロイヤルタッチイシノサンデーと同世代ながら、3歳クラシックには出走しなかったバブルガムフェローは、ロイヤルタッチとは2度対戦しましたが、ダンスインザダークイシノサンデーと対戦する事はありませんでした。

サンデーサイレンスの子供は総じて気性に問題がある場合が多いのですが、このバブルガムフェローはデビュー時から非常に落ち着いていて、藤沢調教師も常々「手がかからない」と語っていました。

デビュー前から当然のように期待されていたバブルガムフェローは、デビュー戦で3着に敗れましたが、折り返しの新馬戦を快勝。続く府中3歳ステークスでは1番人気をサクラスピードオーに譲りましたが、3番手から楽に抜け出す完勝。この勝利で藤沢調教師は朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティステークス)に出走する決意をしました。

朝日杯3歳ステークスでも堂々1番人気に推され、2番手から楽に抜け出す、危なげない内容であっさりGTを制し、春のクラシックはバブルガムフェローを中心に廻ると誰もが思っていました。

そして年が明けスプリングステークスから皐月賞へ向かうローテーションを選択した陣営。このスプリングステークスまでで弥生賞を制したダンスインザダーク、そのダンスインザダークにきさらぎ賞で先着したロイヤルタッチ、その2頭と接戦を演じてきたイシノサンデーのサンデーサイレンス産駒が、皐月賞の有力候補に上がる中、いよいよ大本命のバブルガムフェローがスプリングステークスへ出走しました。

単勝1.5倍の断然1番人気に推されたバブルガムフェローは、休み明けからかいつもより後ろ、後方からの競馬となりましたが、直線に入ると、素早く反応し、きっちり差し切り、本番に向けてやはりバブルガムフェローが本命である事は周知の事実でした。

しかしバブルガムフェローはその後骨折し、結局春のクラシックに出走する事はなく、この4頭のサンデーサイレンス産駒が一緒に走る事は1度もありませんでした。

春を棒に振ったバブルガムフェローでしたが、順調に回復し、距離適正から陣営は、菊花賞ではなく、天皇賞(秋)を目指す事となり、その前哨戦の毎日王冠から始動する事となりました。

古馬との初対戦、骨折休養明けと、不安が大きい中、それでも2番人気に支持される辺り、、不安よりも期待のほうが大きい事を物語っていました。結果は3着に終わりましたが、開幕週のグリーンベルトで前が中々止まらない中、3着まで追い上げたバブルガムフェローの評価が間違ってなかった事も証明しました。

そして迎えた天皇賞(秋)。天皇賞(春)を制したサクラローレル、菊花賞、有馬記念、宝塚記念とすでにGT3つを手に入れているマヤノトップガン。6連勝、内重賞4連勝で勢いに乗るマーベラスサンデーと、今までバブルガムフェローが戦ってきた相手とは1枚も2枚も上の実力馬との対戦となりましたが、そんな中バブルガムフェローは3番人気に支持され、レースを迎えました。

バブルガムフェローは楽々3番手を追走すると、抜群の手応えで直線に入り、早め先頭から古馬達の追撃を凌ぎ切り、3歳馬として史上初の天皇賞馬誕生となりました。しかしこの歴史的瞬間に藤沢調教師と主戦の岡部騎手の姿はありませんでした。タイキブリザードのブリーダーズカップ挑戦の為、2人はアメリカでこの快挙を聞く事となりました。

天皇賞制覇後は日本馬の代表としてジャパンカップに出走。この年凱旋門賞を制したエリシオに次ぐ2番人気に支持されたバブルガムフェロー。しかしこのジャパンカップで競争生活の中で唯一の大敗を喫する事となりました。

いつもより若干後ろからの競馬となったバブルガムフェロー。それでも直線に入れば伸びてくる、そう誰もが信じていましたが、反応しない、まったく伸びないバブルガムフェロー。13着惨敗。1ヶ月前に快挙を成し遂げたバブルガムフェローは失意のまま休養に入る事となりました。

半年以上休養したバブルガムフェローは、宝塚記念を目標とし、鳴尾記念から復帰する事となり、休養明けと言う事もあってか2番人気でレースを迎えたバブルガムフェロー、しかしここでは格が違うとばかりに、2着のトウカイタローに2馬身差を付ける完勝で、宝塚記念に向かいました。

1番人気は1歳年上のサンデーサイレンス産駒マーベラスサンデー、2番人気は同厩舎の先輩タイキブリザードバブルガムフェローは僅差の3番人気でした。

バブルガムフェローは先輩タイキブリザードを見ながらレースを進め、直線に向かいました。直線に入るとタイキブリザードを楽々交わし、抜け出しにかかりましたが、1番人気マーベラスサンデーの末脚の前に2着に敗戦。しかし負けて強しの内容で、去年秋のジャパンカップ惨敗の汚名を返上しました。

宝塚記念後は秋に向け休養に入り、去年同様毎日王冠から始動する事となりました。

毎日王冠では1番人気に応え快勝。そして天皇賞(秋)では単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持され、2年連続制覇の期待も高まりました。しかし宝塚記念同様、またしても武豊の騎乗馬、エアグルーヴの前に2着惜敗。残り200mからは2頭のマッチレースとなり、3着以下を置き去りにして最後まで激しい叩き合いとなりましたが、エアグルーヴの根性が1枚上でした。結果、連覇はならず、去年惨敗したジャパンカップで巻き返しを図る事となりました。

去年の惨敗、天皇賞(秋)でも2着に終わったバブルガムフェローでしたが、それでもファンは1番人気でバブルガムフェローを迎え入れました。

天皇賞(秋)ではエアグルーヴにマークされる形でしたが、このジャパンカップでは逆に、バブルガムフェローエアグルーヴをマークしてレースを進めました。

直線に入り先に抜け出したエアグルーヴ。追うバブルガムフェロー。しかしこの2頭の差は最後まで縮まらず、さらに後方からこの年の凱旋門賞2着、イギリスからの刺客ピルサドスキーに並ぶ間もなく交わされ、2頭から離された3着敗戦。完敗。天皇賞(秋)でクビ差の勝負を演じたエアグルーヴとは完全に勝負付けが済んだ形となり、バブルガムフェローにとっては屈辱的な敗戦。戦意喪失。このジャパンカップを最後にバブルガムフェローに闘志が戻る事はなく、そのままターフを去りました。

3歳馬として初めて天皇賞を制し、類稀なるレースセンスでターフを駆け抜けたバブルガムフェロー。故障のため3歳クラシックには出走できませんでしたが、産駒には父の果たせなかったクラシック制覇を期待したい。


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