アドマイヤベガ | |
生年月日 | 1996,3,12 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生産地 | 北海道早来 |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 近藤利一 |
調教師 | 橋田満 |
競争成績 | 8戦4勝 |
GT勝ち鞍 | 日本ダービー |
獲得賞金 | 290,602,000円 |
レース名 | 年月日 | 競馬場 | 格 | 人気 | 着順 | 騎手 | 距離 | 馬場 | タイム | 着差 | 1着(2着)馬 |
新馬 | 1998/11/7 | 京都 | - | 1 | 4 | 武豊 | T1600 | 良 | 1位降着1.35.1 | マヤノマタドール | |
エリカ賞 | 12/5 | 阪神 | 500 | 1 | 1 | 武豊 | T2000 | 稍重 | 2.06.1 | 首 | (スリリングサンデー) |
ラジオたんぱ杯3歳S | 12/26 | 阪神 | GV | 1 | 1 | 武豊 | T2000 | 良 | 2.04.1 | 1/2馬身 | (マチカネキンノホシ) |
弥生賞 | 1999/3/7 | 中山 | GU | 1 | 2 | 武豊 | T2000 | 稍重 | 2.03.7 | 1馬身 | ナリタトップロード |
皐月賞 | 4/18 | 中山 | GT | 1 | 6 | 武豊 | T2000 | 良 | 2.01.3 | 3.1/4馬身 | テイエムオペラオー |
日本ダービー | 6/6 | 東京 | GT | 2 | 1 | 武豊 | T2400 | 良 | 2.25.3 | 首 | (ナリタトップロード) |
京都新聞杯 | 10/17 | 京都 | GU | 2 | 1 | 武豊 | T2200 | 良 | 2.12.3 | 首 | (ナリタトップロード) |
菊花賞 | 11/7 | 京都 | GT | 1 | 6 | 武豊 | T3000 | 良 | 3.08.2 | 3.1/4馬身 | ナリタトップロード |
サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 / 青鹿毛 |
Halo 1969 / 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 / 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | |
Promised Land | |||
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||
ベガ Vega 1990 / 鹿毛 |
トニービン Tony Bin 1983 / 鹿毛 |
Kampala | Kalamoun |
State Pension | |||
Severn Bridge | Hornbeam | ||
Priddy Fair | |||
アンティックヴァリュー Antique Value 1979 / 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | |||
Moonscape | Tom Fool | ||
Brazen |
アドマイヤベガ種牡馬成績 (代表産駒) | ||
代表産駒 | 性 | 主な勝ち鞍等 |
ストーミーカフェ | 牡 | 札幌2歳ステークス・共同通信杯 |
アドマイヤフジ | 牡 | 若葉ステークス(OP) |
アドマイヤベガ兄弟 (代表兄弟) | ||
兄弟 | 性 | 主な勝ち鞍等 |
アドマイヤボス(全弟) | 牡 | セントライト記念 |
アドマイヤドン(半弟) | 牡 | 朝日杯フューチュリティステークス・フェブラリーステークス 帝王賞 JBCクラシック(3回)・南部杯・ジャパンカップダート(2着2回) エルムステークス |
アドマイヤベガ |
母は桜花賞とオークスを制した名牝ベガ。そのベガと快進撃を続けていたサンデーサイレンスとの間に産まれたベガの初年度産駒アドマイヤベガ。しかし母のベガ同様、アドマイヤベガも左前脚が曲がっているというサラブレットとして致命的な欠陥を抱え、血統とは裏腹に不安の多い良血馬の誕生でした。 デビュー戦は京都:芝:1600m。鞍上に武豊を迎え、単勝1.7倍の断然人気に推されたアドマイヤベガ。中段からレースを進めたアドマイヤベガは、明らかに1頭ものが違う末脚で快勝!しかし直線斜行したため4着に降着。幼さを見せたものの、1頭の超良血馬のデビュー戦は将来性を感じさせる内容でした。 新馬戦の内容から陣営が選んだ2戦目はなんと500万下のエリカ賞。500万下とはいえ、毎年素質馬が揃う事で有名なこのレースに、未勝利馬のアドマイヤベガを参戦させました。クラシックを目指す陣営にとっては、体質的にも強いとは言えず、思い通りに調教もこなせないアドマイヤベガを最短距離でクラシックに出走させたい。その為には1戦でも無駄なレースには出走させられない。その為の決断でした。 単勝1.2倍。身分的には未勝利馬でしたが、新馬戦以上に断然の支持を集めたアドマイヤベガ。8頭立ての少頭数の中、後ろから3頭目の位置取りからレースを進めると、3コーナーからまくり気味に進出し、4コーナーでは2番手まで上がり直線に向かいました。直線に入ると一気に先頭に立ち、最後はスリリングサンデーに迫られましたが、クビ差凌ぎ、初勝利を上げました。 3戦目は、毎年クラシック候補が多数出走してくるラジオたんぱ杯3歳ステークス(現・ラジオたんぱ杯2歳ステークス)へ向かったアドマイヤベガ。東から藤沢厩舎期待の(外)マチカネキンノホシが出走して来、人気を分け合いましたが、単勝2.1倍の1番人気に支持されたのはアドマイヤベガ。マチカネキンノホシが単勝2.4倍の僅差の2番人気で、レース前から一騎打ちの様相を呈していました。 レースは前半の1000m、1.03.8の超スロー。アドマイヤベガは前2戦同様、後方からの競馬でしたが、メンバー最速の上がりで先行馬達を差し切り、後方からマチカネキンノホシの追撃も振り切り連勝。重賞を制した事から賞金的にクラシックへの出走を確実とし、来春のクラシックへ向けて休養に入りました。 年が明け、陣営が選んだ皐月賞へのステップレースは王道の弥生賞。この弥生賞でも単勝1.5倍の1番人気に推されたアドマイヤベガでしたが、ほぼ最後方からの競馬でメンバー最速の上がり繰り出し、怒涛の追い込みを見せましたが、後にこの世代の3強の1頭ナリタトップロードに1馬身届かず2着惜敗。しかし休み明けとしては上々の内容で、本番の皐月賞へ向かいました。 皐月賞。良血、鞍上・武豊、休み明けの弥生賞の内容から単勝2.7倍の1番人気に支持され、中段からレースを進めたアドマイヤベガと武豊。しかしいつもよりも反応が鈍い。直線に入ってもいつもの切れ味は見られず、掲示板にも届かず、勝ったテイエムオペラオーに3馬身以上離された6着敗戦。良馬場発表でしたが、あいにくの雨だった為、若干すべるような馬場がアドマイヤベガには合わなかったのか?日本ダービーで巻き返す事となりました。 弥生賞を制し、皐月賞僅差の3着に敗れたナリタトップロード。皐月賞を直線一気の末脚で制したテイエムオペラオー。そしてアドマイヤベガ。日本ダービーはこの3強に人気が集中し、単勝3.9倍の1番人気にナリタトップロード。同じく単勝3.9倍ながら支持率の差で僅差の2番人気にアドマイヤベガ。3番人気が皐月賞馬テイエムオペラオーで単勝4.2倍。レースでもこの3頭の見応えのあるレースとなりました。 皐月賞では3強の中では1番後ろからレースを進めたテイエムオペラオーが、このダービーでは中段からレースを進め、3強の中では1番前からの競馬となり、ナリタトップロードはテイエムオペラオーの後ろで徹底マーク。一方アドマイヤベガは後ろから4頭目の位置で自分の競馬に徹し、直線に向かいました。 直線まず先頭に立ったのはテイエムオペラオー。長くいい脚を使える長所を生かし粘りこみに入りましたが、そのテイエムオペラオーを徹底マークしていたナリタトップロードが直線中程でテイエムオペラオーを交わし先頭へ。日本ダービー制覇は目前でした。しかし外からアドマイヤベガの末脚が炸裂しました。レースの上がりを1.3秒も上回る34.4秒の破壊力で計ったかのようにゴール前でナリタトップロードを差し切り、日本ダービー制覇!武豊の好騎乗も光りましたが、産まれながらに左前脚が曲がっているというハンデをものともせず、素質だけで勝ち取った日本ダービーのタイトルだったかもしれません。 日本ダービー制覇後は、秋に向けて休養に入ったアドマイヤベガ。秋は京都新聞杯から菊花賞へ向かう事となりました。3強の1角ナリタトップロードも同じ臨戦過程で、いきなり再現した対決。人気ではナリタトップロードに1番人気を譲りましたが、後方から春同様、強烈な末脚でナリタトップロード以下を完封。2冠制覇へ向けて順調に秋緒戦を終えました。 そして3冠最後の菊花賞。3強が順調に夏を越し、1番人気はアドマイヤベガ、2番人気にテイエムオペラオー、3番人気にナリタトップロードと、再びこの3強に人気が集中しました。レースはナリタトップロードが積極的な競馬で前々でレースを進め、テイエムオペラオーとアドマイヤベガは中段やや後ろからの競馬となりました。 直線に入ると一気にナリタトップロードが先頭に。そこにテイエムオペラオーが迫りました。しかしその2頭の後ろでもがくアドマイヤベガ。結局優勝争いには絡めないまま6着敗戦。距離か?結局3冠は3強が1冠ずつ分け合う形となりました。 菊花賞後は疲れが出た為、放牧に出されたアドマイヤベガ。距離適正から春の天皇賞には向かわず宝塚記念を目標に調整される事となりましたが、産まれながらに左前脚が曲がっているというハンデから中々調教を積む事が出来ず。その後、左前脚の繋靭帯炎を発症、結局菊花賞後ターフに戻って来る事はなく、そして2000年7月31日現役を引退する事となりました。 種牡馬となったアドマイヤベガは、初年度産駒から重賞ウイナーを輩出するなど、血統的魅力から生産地でも人気を誇っていましたが、2004年9月29日早朝、偶発性胃破裂の為急死。僅か4世代を残しただけでこの世を去る事となりました。 現役時代はまともに調教をこなせないままレースへ向かい、それでも素質だけで日本ダービーを制したアドマイヤベガ。3強の1角テイエムオペラオーは、古馬になってから快進撃を続け、GTを勝ちまくりましたが、素質ではテイエムオペラオーに勝るとも劣らなかった事は確か。少ない世代の中から父親に迫れる子供が出てくる事を期待せずにはいられません。 |
アドマイヤベガ by 友人Y |
サンデーサイレンスにベガという配合の狂気の良血。母親のベガは現役時代に桜花賞、オークスの2冠を制した。まさに夢の配合といえるのではないでしょうか。ただベガは体質的に弱いところがあり、アドマイヤベガもその体質を引き継いでしまった感があります。 新馬戦で上がり3F33秒台の脚を駆使し、1着入線も斜行により4着降着。その後エリカ賞を勝ち上がり、続くラジオたんぱ杯をきっちり勝ち上がりました。その後、弥生賞は2着に敗れたもの怒涛の追い込みで負けてなお強しをアピールしてくれました。 その後、皐月賞は雨の中でのレース。ただパドックで見たアドマイヤベガは汗びっしょりで歩行もぎこちなかったのを覚えています。ベガの弱い部分が出てしまったように思えます。結果は6着惨敗。 しかしその後のダービーで後の獲得賞金最高馬テイエムオペラオー、皐月賞馬ナリタトップロードう接戦の末に完封。武豊の好騎乗も光りました。続く京都新聞杯を快勝、菊花賞では6着に敗れました。この馬には3000mは少し長かったかもしれませんね。 武豊の騎乗も手伝ってあのダービーで見せたあの強さは僕は忘れられません(馬券もがっつりいただいたので、忘れられないのですが( ̄∇+ ̄)v)。 |
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